こんにちは!
いっちゃんファームのいっちゃんです。
今日の話題は、まだ見ぬ将来の農業について。
僕が考える将来の農業について語りたいと思います。
農業を生業(なりわい)にしている僕からすると今後の農業(農家)の行く末がかなり気になります。
技術の進歩
日本人=農耕民族ということは知られています。畑を鍬(くわ)で耕し、作物を植え、収穫する自給自足の生活。ある時代では年貢として農産物を納めていました。
時代は変わり、現代では鍬で畑を耕す作業がトラクターで代替され、畝を立てる作業も畝立て機で代替され、草防除、地温保持の意味のマルチ張りの作業もマルチャーという機械で代替されています。
未来の農業技術ってどんなもの?
無人操作
今まで機械を人が操作していました。しかし、人工知能(AI)の技術が発達し無人で遠隔操作できるようになりました。まず区画整備されたきれいな四角状の畑で導入が進んでいます。今後の技術が発展すれば小さい曲がった畑にも導入されるでしょう。
スマートグラス
そしてスマートグラスという眼鏡があります。正式名称は、ヘッドマウントディスプレイ方式の拡張現実ウェアラブルコンピュータ。“ドラゴンボール”に出てくる「スカウター」をご存知かと思います。そうです、相手の戦闘力を計る眼鏡ですね。これが農業に導入されています。圃場(現場)にいるスマートグラス(眼鏡)をかけた農家がこの眼鏡を通して同じ画面を遠隔地のプロ農家と共有します。プロ農家はパソコン上に共有された画面を見て現場にいる農家に指示を出します。指示出しの方法は、音声、画面に目印を書くなど。現場にいる農家は眼鏡にその文字、線が映し出される仕組みです。熟練した技術を要する剪定作業などに応用されています。
植物工場
植物工場とは簡単にいうと工場(密閉された部屋)で水耕栽培の技術を生かして栽培されます。密閉されているため温度管理、水分管理、養分管理など全てコンピュータ上で制御されます。しかも、無農薬栽培です。外部からの菌が工場内に入り込まないよう人の出入りが制限されています。植物工場と聞けば大規模な工事や施設が必要だと思われるかもしれません。
都心を中心にレストランのエントランスに野菜栽培キットで栽培したものを見られた方がいらっしゃると思います。
勝手に思う将来の農業
以下の話しは個人的な意見になります。
おそらく今後、AI(人工知能)が発達し、全ての農耕用機械が遠隔操作され自動運転に切り替わります。農薬の防除もドローンを飛ばし、遠隔地から操作できます。つまり、農家は家の中で、しかもベットの中でタブレットを操作することで農作業ができます。
もっと言うと、タブレットでなく、コンタクトレンズにチップを埋め込んだり、角膜にチップを移植し、手ぶらで、しかも脳の刺激によって全てを操ることが可能になります。ここまで行くと、農家でなくても農産物生産ができるようになります。各個人個人の消費者が大型植物工場のデータにアクセスして自分が食べたい野菜を収穫し、小型ドローンで家の前に運ばれます。もしかすると調理した状態で家の前に届く日が来ます。
いつも脳裏にある自分への問い
夢物語は夢ではなく現実になります。
「そうなったとき農家の存在意義は何だろう?」
「植物工場」と「農家」の違いとは何だろう?
スーパーに行けば、低価格の野菜が無造作に並べられ、加工品も大量生産され並べられています。例えば、いちごジャムなんて113円/135gで売られています。しかも普通に美味しいですよね。
おそらく、有機野菜、無農薬野菜は植物工場内で栽培された方が安心安全です。虫食い一つありません。技術の進歩で植物工場の野菜も露地栽培された野菜と同等の美味しになります。
「そうなったとき農家の存在意義は何だろう?」
「植物工場」と「農家」の違いとは何だろう?
農家の私は、この問いを考えなければなりません。
近い将来、道の駅、直売所で販売されている低価格帯の野菜はそのうち植物工場の野菜に全て切り替わります。
その中で農家が栽培した農産物はどう扱われるか?
言葉を返せば農家はこの現実にどう対応するか?
、が問われます。
電子書籍が今以上に普及したら、木を原材料にした新聞紙、雑誌類は贅沢品になります。
おそらく農家が栽培した農産物も贅沢品になります。だからといって今後何もせず自然と高価格で売れるかというとそれは違います。
「心(こころ)」を売れるかどうか。
今のうちから練習しておきたいと思います。