僕は、これで1億2645万人に僕を届ける!

こんにちは、いっちゃんファームの井手です。

 

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私の前に現れた二つの選択肢

父が今年、天国に旅立ってしまいました。父がほとんどの農作業をやっていた矢先の出来事。頭がまっ白になるとはこのことで。農業をはじめたばかりの私は右往左往。改めて父の偉大さが分かった瞬間でした。

このとき、2つの選択肢が残りました。

「農家を辞めるか、続けるか?」 

農業をやる意味は本当にあるのか?結果として、農家を続ける選択肢を選んだわけですが。

 

直売で心が満たされた!

八女市には軽トラ市という朝市があるんです。

www.city.yame.fukuoka.jp

初めて八女市軽トラ市に出店したとき感じた農家と人とのふれあいがあります。

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「おはよう」から始まり、「ありがとうございました。」で終わる会話。何気ない会話は、今まで経験したことのないものでした。

心が満たされる瞬間は心地よい。この感じは、面白い。これを仕事にできるのなら農業やれる。

そう感じた瞬間でした。

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後押しした父の手「もったいない」からの発想の転換

今年は、例年になく暖冬。直売所にはモノ(農産物)が溢れ、価格も下落、冬の定番ホウレン草といえば、もちろん溢れるわけです。

そして、結果、売れ残ってしまいます。私のところも売れ残り。20袋準備して納品していたら翌朝見に行くと、一袋しか売れていない。そのとき、「絶望」と「焦燥感」と「生命の危機www」を感じました。

なんとかして、ホウレン草を売らねば…。しかし、市場に行っても二束三文にしかならない。

ふとしたきっかけで、ペースト状にするわけですが…。

今思えば、父の手がそっと背中を押してくれたのかもしれません。

 

僕は、これで全国1億2645万人に僕を届ける

だから私は、この商品を本気で届けます。これが、私が行き着いた結論。

一生懸命に播種作業、栽培管理、収穫、選別、加工に至るまでやってきたのですから。私はこのホウレン草ソースを食べて美味しいと思ったのです。この美味しさをなんとかして届けたい。

この気持ちを忘れないように、いち早くとどけたい。

いろんな人から言われました。

「かなり早かったね」と。しかし、自分なりに一生懸命頑張りました。試行錯誤をしながら取り組み、販売し、そしてなにより購入されたお客様から、気を使って美味しいよ、と言ってくださるんです。これほど嬉しいことはありません。

私が農家である本当の理由はこのあたりにあるのかもしれません。

日本の総人口は1億2645万人。

(出典元は、総務省統計局より)

www.stat.go.jp

だから、私は、この思い(僕)を真剣に、土直球で1億2645万人に届けます。

待っていてください。

もう少し。

「僕は、これで1億2645万人に僕を届ける!」